Log No. 0006ウーリーテアレ (Uuriteare)

座標:URT-01

草原の中央。雷雨。塀に囲まれた空間。数棟の低層ビル。敷地内広場に男と少年少女10名。屋上から見下ろす男。

『何をしていた?』

「あいつら狂ってるのさ」「俺もおかしいからここにいるんだけどさ」「面白いんだぜ」「毎回同じ所に雷が落ちるからさ」「そこに医者を突き飛ばして遊んでんだぜ」「ぶっ飛ぶのを見て楽しむのさ」「自分達も感電するくせにゲラゲラ笑ってやがる」「警備員が間に合わねえからさ」「楽しいだろ」

落雷。稲光で一瞬視界喪失。広場に倒れている男と少年2名。歓声。際立った異常値は観測されない。


座標:URT-02-A

草原の端。町外れ。広い敷地に色とりどりの大小4つのテント。無数のトレーラーハウスが並ぶ。その間を歩行中の少年。

『何をしていた?』

「オンコボン様のお手伝いをさせていただいています」「受付はそちらの建物になりますから」少年の指す方向。木造簡易建築。中に初老の男。

『何をしていた?』

「入会には身分証を確かめさせてもらいますよ」「献金は少額ならそこの箱に入れといて」

男、机上書類から視線移動なし。「Vvnvwvnotit」と書かれてある紙束を指し示す。「パンフレットを持っていって」異常値は観測されない。


座標:URT-02-B

トレーラーハウスのひとつ。内部簡易ベッドに横たわる女。敷地内スピーカーから声が反響。

『何をしていた?』

「この体でできるのは聞くことくらいよ」「あいつのつまらない説教を聞き続けてるのよ」「前は“蛇女”でけっこう稼いでたんだけどさ」「あいつの人気が出てきてから、サーカスやめて教団の方が儲かるってね」「団長の読みが当たったから、あたしはもうお情けで置いてもらってるだけよ」

背後の大テントから人々の詠唱。「オンコボン様お救いください」「オンコボン様お救いください」女、身を捩って横を向く。

「あいつとは子供の頃からのなじみだからよく知ってるけどさ」「あれが生き神様のはずがないんだわ」「でも第3の目がついてるじゃない」「そういうのこの国ではありがたがられるのよ」「ラングディタルーでは化け物扱いだったのにさ」

さらに大きくなる詠唱。際立った異常値は観測されない。


座標:URT-03

運河に囲まれた街。区画ごとに古い建造物で埋まる。大通りを埋め尽くす群衆。楽隊。人々に引かれて進行中の、装飾が施された山車。山車の上に座る少女。豪華な衣装着用。

『何をしていた?』 

「殺されに行くのよ」「この街の人達は、私を神に捧げなきゃならないの」

『それは何?』

「知らないわ。一度も見たことないもの」「でも毎年生贄を捧げる決まりよ」「断ったら家族が酷い目に遭うわ」

『それはなぜ?』

「みんなどうかしてるからよ」「でも見てて、あの人達は私を殺せない」「その前に時間が戻るの」「あたしの願いが叶ったのよ」

『それは何?』

「生贄を捧げないと、神の怒りでみんな死ぬというなら、死んじゃえ」「みんなで死ねばいいと願ったからよ」「この人達をご覧。もう世界は死んでる」「ここは地獄よ」

高くなる歓声と楽曲。際立った異常値は観測されない。